聖なる夜に、幸せを。
☆☆☆
放課後。
相変わらず人通りが少ない公園で、私は三田くんに思いを伝えた。
「私…
サンタクロースの話、受けようと思う」
「…母さんから掟の内容、聞いたんだよね?」
「うん」
「人生決められて…良い?
後悔しない?」
「うんっ。
私、三田くんが好きだし、サンタクロースも好き。
サンタクロースがいたお蔭で、救われた人がいるの。
…多くの人を救いたい」
「…わかった。
時間が少ない。
早速先代に伝えに行こう」
「うんっ!」
三田くんは少なからず嬉しそうだった。
やっぱり初めてのパートナーだもの。
「よろしくね、聖奈」
はぅあっ…呼び捨て!?
「こちらこそ、よろしくね。
えっと……クロス!」
笑顔になるクロスに、私も一緒に微笑んだ。