聖なる夜に、幸せを。

☆☆☆





放課後。

夏ちゃんと帰る約束をしていたため、鞄に荷物を詰める。




「夜浪さん」

「三田くん？」



突然三田くんが話しかけてきた。

ドキッと心臓が高鳴るのが、わかった。




「今日の放課後暇かな？」

「放課後…ですか？」

「うん。
てか何で敬語？」

「えっあっ、気にしないで。
放課後は暇だよ。
…どうしたの？何か用かな？」

「話があるんだ」



満面の笑みで三田くんは言う。

私だけでなく、クラスにまだいた夏ちゃん以外の女子が真っ赤になる。

夏ちゃん、イケメン嫌いで。

三田くんのことも何とも思わないみたい。

…不思議な人だよねぇ。





てか、話！？

私に？

…何の話だろう？