聖なる夜に、幸せを。
「ちょっとココでは出来ない話なんだ。
しかも、話せる相手は夜浪さんだけ」
私だけに話せる話?
…告白?
……なわけないよね。
三田くんが私に告白なんて。
あり得ないわ。アハハ。
「何?三田、聖奈に用事?
ならあたし帰るわねぇ」
夏ちゃんはサッサと帰ってしまった。
私も三田くんも何も言っていないのに…。
落ち着きがないなぁ…。
「は、蜂ヶ谷さんも帰ったし。
行こうか」
「はい」
鞄を持って教室を出る。
いつも隣にいるのは夏ちゃんなのに、今は三田くんがいる。
ドキドキ音がする心臓の音、聞こえないか心配…。
着いたのは、小さな公園。
人通りが少ないため、内緒話をするにはもってこいだ。
「突然ごめんね」
「ううん。
それで…話って何かな?」
俯きがちに、私は三田くんに聞く。