聖なる夜に、幸せを。
「休み時間の話がどうしても気になってね」
「休み時間の話…?」
「そう。
夜浪さんが、サンタクロースを信じているって話」
はぁっ!
「わ、忘れてくださいっ!」
「え?アレ嘘なの?」
「う、嘘じゃ…ないですけど……」
思わず声が小さくなっていく。
「良かった。
最近の子って、サンタクロース信じないじゃん?
夜浪さんだけなんだよ」
三田くん、その話をするためだけに、私を?
「夜浪さん。
お願いがあるんだ」
お願い?
「サンタクロースを信じている夜浪さんだけに頼めるお願いなんだ。
聞くだけでも良いから…」
綺麗な青い瞳が私を見つめる。
ドキッとしながら、私は小刻みに何度も頷く。