聖なる夜に、幸せを。
「いや、夜浪さんじゃないと駄目だ」
そんなハッキリ真剣な目を…。
「パートナーになる条件はね。
…サンタクロースを信じた、俺と同い年の女子なんだ」
…なんていう条件なんだ。
「俺ずっと探していたんだけど。
最近の子はサンタクロースを信じていないんだ。
でも唯一、夜浪さんは信じている。
夜浪さんがパートナーにならないと、俺今年もサンタクロースの仕事が出来ないんだ」
…嘘でしょォ!?
私が、憧れの三田くんのパートナー!?
…信じられない!
釣り合わないって諦めていたのに…。
漫画だったら、ホワホワ花が舞っていそうな私の周り。
幸せだよォ!
生きていて良かったッ…!
喜ぶ私とは正反対の雰囲気漂う三田くんは、気まずそうに切り出した。
「俺のパートナーになるには、クリスマスを俺と過ごすことになるんだけど…。
クリスマスに予定とかあったら断って良いんだよ。
彼氏とか家族とかと一緒に過ごすでしょ?」
く、クリスマスに憧れの三田くんと一緒!
こ、これ以上にない幸せだァ!!
1人でガッツポーズをし、その場をクルクル回る。