終わった恋、始まる愛
出会い
放課後。
3人で帰る準備をしていると、先生に呼び出された。
「はぁーい!」
「ちょっと、これ運ぶの手伝ってくれないか」
「あ...」
どうしよう。一緒に帰れない。
「あやー!!」
「ごめーん!二人で先にかえってー!!」
「大丈夫?」
「うん、ごめんねぇー」
はぁ、めんどくさい。
「よいしょー!」
お...重い.....
はぁー。
もう二人は帰ったかなぁ。
あー、もうこれがなきゃ皆と帰れたのにー!!
そんなことを考えていると、
あっ!やばっ!!!落ちるー!!
ボーッとしていた私は、階段の所でつまずいてしまった。
「うぎゃあ!」
ここではキャーとか言うべきなのだろう。
でも、こんな緊急事態にそこまで気を回せるはずがない。
落ちるぅー!
小説とかでは、ここでカッコいい男の子とかが支えてくれるんだろう。
でもまぁ、そんなことがあるはずもなく、
ドシン!
「ったぁー!!!」
足とお尻を思いっきり打ち付けてしまった。
ジンジンするお尻と足を擦りながらヨロヨロとたつと、持っていた辞書を持ち上げる。
そして、角を曲がろうとすると、誰か
とぶつかった。
ドシン!
またお尻からおちる。
「ぃたい.....!!!!」
もう!!!何でこんなに今日はお尻からおちることが多いんだろう。
「大丈夫か?」
顔をあげると、スッゴい美形がいた。
黒色の髪はさらさらで、切れ長の奥二
重は、スッと細められている。
筋の通った鼻に薄い唇は少し開けられている。
けど、まとっている雰囲気はちょっと怖くて、どこかヤンキー風だった。
ボーッと見つめていると、
「大丈夫なのか?」
とまたきかれた。
「あっ!はい!大丈夫です!」
そういって立ち上がろうとすると、今度こそお尻がいたくて立ち上がれなくなった。
「たいっ!!」
「っおい!」
「大丈夫ですよ...」
そう言ったもののたてるはずもなくまた座り込んでしまう。
すると、その美形くんが
「もしかして、さっきの声はあんたか?」
「....え?」
「いや....いきなりうぎゃあとか色気もくそもない悲鳴が聞こえてきたもんだからなんだろうと思ってきてみた」
うそ.....!!!!
誰もいないと思って安心してたのに...!!
「え、と、そ、それは.....!!!!」
「知ってる、誰もいないと思って安心してたんだろ?」
何でわかるのよ!
悔しくてプイッと顔を背けると、クックックッと何が面白いのか笑ってきた。
「もう!!」
と言って立ち上がろうとすると、
「ったっ!」
そうだ、お尻、痛かったんだ。
また座り込むと、体がフワッと浮いた。
「ひゃあ!」
え!何!?
ビックリしていると
「わりぃ」
とあの美形くんの声がしたと思ったら浮いたままの体は前に進み始めた。
あ、私お姫様だっこされてるのか。
って!!!
恥ずかしいわ!!!
「おろしてぇー」
と、じたばたもがいていると、
「ほれ」
と言って辞書が渡された。
あら、割りといいとこあんのね。
って!違うー!
「はなせー!おろせー!!」
と、またもがいていると、
「おいっ!落ちたいのか?!」
と、言われた。
下を向くと丁度階段を降りているとこ!
「いやぁ!」
「何だ、そんな声も出せるんだな」
だってうぎゃあは無いよな、とかぶつぶつ言ってるけど、
「おろさないで!」
私はそれどころじゃない。
怖くて、彼の首にしがみつく。
「ぐへっ、くるし....!」
「ご、ごめんなさい」
と、あやまるけれど
「あ、謝るなら手を離せ.....」
むりむりっ!
「だめ!怖いもん!わ、私高所恐怖症なの!!!」
怖いものは怖い!!!
「大丈夫だから、な?」
気がつくと、もう階段を下りていた。
「ほ、ほんとだ....」
そっとお尻から下ろされる。
彼を見ると絞められた首が痛むのか首を回している。
「あ、ありがとうございます.....」
「あ、あぁ」
すると彼はじゃ、と言って立ち去った。
(名前ぐらい聞いときゃよかった....)
そして、
(あっ!辞書!!)
まだ少し痛みの残るお尻を擦りながら職員室に走った。
3人で帰る準備をしていると、先生に呼び出された。
「はぁーい!」
「ちょっと、これ運ぶの手伝ってくれないか」
「あ...」
どうしよう。一緒に帰れない。
「あやー!!」
「ごめーん!二人で先にかえってー!!」
「大丈夫?」
「うん、ごめんねぇー」
はぁ、めんどくさい。
「よいしょー!」
お...重い.....
はぁー。
もう二人は帰ったかなぁ。
あー、もうこれがなきゃ皆と帰れたのにー!!
そんなことを考えていると、
あっ!やばっ!!!落ちるー!!
ボーッとしていた私は、階段の所でつまずいてしまった。
「うぎゃあ!」
ここではキャーとか言うべきなのだろう。
でも、こんな緊急事態にそこまで気を回せるはずがない。
落ちるぅー!
小説とかでは、ここでカッコいい男の子とかが支えてくれるんだろう。
でもまぁ、そんなことがあるはずもなく、
ドシン!
「ったぁー!!!」
足とお尻を思いっきり打ち付けてしまった。
ジンジンするお尻と足を擦りながらヨロヨロとたつと、持っていた辞書を持ち上げる。
そして、角を曲がろうとすると、誰か
とぶつかった。
ドシン!
またお尻からおちる。
「ぃたい.....!!!!」
もう!!!何でこんなに今日はお尻からおちることが多いんだろう。
「大丈夫か?」
顔をあげると、スッゴい美形がいた。
黒色の髪はさらさらで、切れ長の奥二
重は、スッと細められている。
筋の通った鼻に薄い唇は少し開けられている。
けど、まとっている雰囲気はちょっと怖くて、どこかヤンキー風だった。
ボーッと見つめていると、
「大丈夫なのか?」
とまたきかれた。
「あっ!はい!大丈夫です!」
そういって立ち上がろうとすると、今度こそお尻がいたくて立ち上がれなくなった。
「たいっ!!」
「っおい!」
「大丈夫ですよ...」
そう言ったもののたてるはずもなくまた座り込んでしまう。
すると、その美形くんが
「もしかして、さっきの声はあんたか?」
「....え?」
「いや....いきなりうぎゃあとか色気もくそもない悲鳴が聞こえてきたもんだからなんだろうと思ってきてみた」
うそ.....!!!!
誰もいないと思って安心してたのに...!!
「え、と、そ、それは.....!!!!」
「知ってる、誰もいないと思って安心してたんだろ?」
何でわかるのよ!
悔しくてプイッと顔を背けると、クックックッと何が面白いのか笑ってきた。
「もう!!」
と言って立ち上がろうとすると、
「ったっ!」
そうだ、お尻、痛かったんだ。
また座り込むと、体がフワッと浮いた。
「ひゃあ!」
え!何!?
ビックリしていると
「わりぃ」
とあの美形くんの声がしたと思ったら浮いたままの体は前に進み始めた。
あ、私お姫様だっこされてるのか。
って!!!
恥ずかしいわ!!!
「おろしてぇー」
と、じたばたもがいていると、
「ほれ」
と言って辞書が渡された。
あら、割りといいとこあんのね。
って!違うー!
「はなせー!おろせー!!」
と、またもがいていると、
「おいっ!落ちたいのか?!」
と、言われた。
下を向くと丁度階段を降りているとこ!
「いやぁ!」
「何だ、そんな声も出せるんだな」
だってうぎゃあは無いよな、とかぶつぶつ言ってるけど、
「おろさないで!」
私はそれどころじゃない。
怖くて、彼の首にしがみつく。
「ぐへっ、くるし....!」
「ご、ごめんなさい」
と、あやまるけれど
「あ、謝るなら手を離せ.....」
むりむりっ!
「だめ!怖いもん!わ、私高所恐怖症なの!!!」
怖いものは怖い!!!
「大丈夫だから、な?」
気がつくと、もう階段を下りていた。
「ほ、ほんとだ....」
そっとお尻から下ろされる。
彼を見ると絞められた首が痛むのか首を回している。
「あ、ありがとうございます.....」
「あ、あぁ」
すると彼はじゃ、と言って立ち去った。
(名前ぐらい聞いときゃよかった....)
そして、
(あっ!辞書!!)
まだ少し痛みの残るお尻を擦りながら職員室に走った。