Notice in me.
「まきぬ、何かあった?」

後ろの席の網代知里が私に話かけてきた。
知里は私のことをよく理解してくれる人。
私と海都の幼馴染みでもあった。
知里だけはまきぬって呼ぶの。

やっぱり私の異変がわかったみたい。

「んー、なんか海都の従兄弟にフォローされたの。今日の5時にコーヒーショップに来いって言われた。」

「えっ!?海都の従兄弟って…はるか?」

…え、ちょっと待って

「知里しってるの?はるかのこと。」

すると知里は顔を赤らめながら言った。

「海都の従兄弟の五月はるかって世界的に有名なピアニストじゃない!」

…そうなの?
全然しらなかった…

「うちピアノ弾くからしってるのよね」

そういうことね…
知里のピアノは癒される。
すっごい優しいタッチで気持ちが安らぐの…

「でさ、これってそのはるかって人の公式?」

私ははるかのつぶやきを見せた。

「そうそう!わかりやすいでしょ?@にガッツリはるかって入ってるし。」

知里がそういうので、イタズラってことじゃなさそう…

「今日いくの?」

知里が顔を覗きこんでくる。

「海都のこと知りたいから行ってくる…!」

すると知里はにっこりして言った。

「なんかあったらすぐ連絡してね!」

やっぱり知里は信頼できる友達。
知里が幼馴染みでよかった…
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