それでも、恋がしたい。
きぃ)お邪魔しまぁす…
けぃ)どぉぞ。

玄関。
何にもない。
モデルルームの玄関みたいだ。

少し廊下があって、
ダイニングキッチン。
これまた、必要最低限の物しかない。
殺風景。

きぃ)ホントに何も無いね。。
綺麗だけど、生活感ないね…
けぃ)うん。奥さん、ハウスダストアレルギーだったから、ゴチャゴチャ物を置いて掃除しにくくなるのが嫌だったみたい。
僕は、こだわり無かったし。
きぃ)ふぅーん。。。

それから、1通り家の中を案内してもらったけど、ホントにモデルルームに少しだけ物を置いたくらいでしかなかった。
スッキリしているといえばいいのだろうが、なんだか、寂しい家だった。

きぃ)じゃあ、早速ご飯作ろーか!
けぃ)ありがと!
台所は好きに使ってね!!
きぃ)じゃあ、遠慮なく~って!!
どこになにあるかわからないよぉ!!
けぃ)(笑)ごめん!
一緒に作ろーか!

こうして、仲良く2人で台所に立ち、
色んな話をしながら、生姜焼きとマカロニサラダとお味噌汁を作った。

作ってる最中に私の目には、
奥さんが愛用していただろう、調理器具が目に入る。
何気なしに、私は、聞いてしまった。
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