おいしいチェリーのいただきかた☆
  
それから昼休み、いいコトを思いついたあたしは隣の教室に向かった。
 
小宮の『男』を目覚めさせる作戦を思いついたのだ。
 
その名も『マグマよ噴き上がれ! 休火山活性化大作戦!』。
 
麻美に言ったら「アホ」って呆れられたけど。
 
アホはないと思うんだよね、アホは……。
 
ぶう。
 
 
と、ともかくっ。
 
要するに小宮を興奮させてみようって話で。
 
女の子に触れないとしても、見ることはできるワケだし。
 
……あたしのぱんつで気絶したけど。
 
生じゃなきゃ耐えられると思うんだよね。
 
例えば写真とか。
 
ぶっちゃけエロ本とか。
 
 
……いきなりエロ本はきついかな?
 
 
でも、たまにはショック療法も試してみたいし。
 
小宮には頑張ってもらお~っと。
 
 
そんなわけでナオの姿を探した。
 
イツキの友達のナオは女好きでスケベだから。一冊くらい持ってると思うんだよね。
 
 
教室の中を覗いてキョロキョロ。
 
 
……いない。
 
 
グラウンドかな、と踵を返すと。
 
 
「どうした比奈?」
 
 
いきなりイツキが立っててビックリした。
 
 
 
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