おいしいチェリーのいただきかた☆
  
「ひゃっ! ぶつかるかと思った!」
 
「ぶつかったら治療代請求すっぞ」
 
「え~。どこのヤクザもんよソレ~」
 
 
軽い冗談に応えて笑いあう。
 
 
「ね、ナオ知らない?」
 
「グラウンドでサッカーしてたな。アイツになんか用か?」
 
「エッチな雑誌持ってるかな~と思って」
 
「ああ、アイツなら腐るほど……。ってお前が見んのか?」
 
訊かれて思わず口を滑らせた。
 
「ううん、あたしじゃなくて小宮……あっ、なんでもないっ!」
 
 
ヤバイヤバイ。
 
あたしがやってるコトがバレちゃう。
 
慌てて口をつぐんだ。
 
 
< 110 / 335 >

この作品をシェア

pagetop