おいしいチェリーのいただきかた☆
「いつか遺跡探索行く時、あたしも連れてってね」
聞いてるうちにあたしも行きたくなって言ってみると、小宮は頬を染めて、「比奈さんがよければ……」と俯いた。
「うん、小宮とならワクワクできて面白そう。一緒に行こうね」
すっと距離を詰めて手を重ねて笑う。自然と肩を触れ合えた。
小宮は恥ずかしそうに身を固くしたけど、逃げないでくれた。
「それまでに、初体験できてるといいね」
「……うん……」
あたしの手の下の手をキュッと握る。
「大丈夫。少しずつ触れ合える時間が伸びてきてるから。今日はハグしてみよっか」
「うっ……やっぱり今日も修行するの?」
「もっちろん!」
あたしは満面の笑顔で答えた。
「早く自分からできるようになってね」
小宮の肩に手を置いて体を浮かし、滑り込むように小宮の膝の上に座る。今までにない至近距離。
横抱きされてるような恰好を、テーブルについた手で支えた。
小宮の吐息が近い……。
体が熱くなってきた。