おいしいチェリーのいただきかた☆
  
「ひ、比奈、さん。膝、の・乗らない・で」
 
 
すんごい震えてる小宮。ガチガチに固まっちゃって。
 
いつもより密着度高めだからムリもないか。
 
 
「そろそろこれくらい耐えれるようにならなきゃダメだよー」
 
 
膝に乗っかったまま上体を捻って小宮と向かい合う。
  
「あたしをギュッ、ってできる?」 
 
「も、もう。からだ、動かないよ……うっ……ムリ……」
  
「だらしないなぁ~」
 
 
でもそこが可愛いんだけど。 
 
 
ピトッと胸に寄り添ってみる。大きく肩が跳ねるのも構わずに。
 
ドクドクと脈打つ、小宮の心臓。
 
震動がダイレクトに伝わってきて。
 
頭が……痺れてきた。
 
 
「もっと女の体に慣れないと……」
 
 
勝手に口が動き出した。言葉がするりと滑りだす。
 
 
「あたしが……教えてあげる」
 
 
あれ?
 
 
小宮の顔がどんどん近くなる。
 
 
「っ! 比奈さ……」
 
 
「んっ……」
 
 
あれれ?
 
 
なにしてる、あたし?
 
 
今、小宮の顔が目の前に……。
 
 
唇があったかい。
 
 
あたし……もしかしてキスしてる?
 
 
 
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