おいしいチェリーのいただきかた☆
  
「思いっきり気持ちよくしたげるから、ね? やろうよ、小宮。てゆーかやっちゃいまーす!」
 
 
考えるのがメンドくなって、再びガバッと小宮に覆い被さった。
 
 
だってせっかくここまできたんだし。
 
あたしが上でもいいからエッチしたい。
 
このまま肌を合わせてれば、きっともっとソノ気になってくれて、もしかすると小宮からガバッ! とか来てくれるかもしんないし!
 
 
 
「わっ! ストップ! お願い比奈さんっ! 僕、まだ心の準備がっ!」
 
 
却下!
 
 
潤んだ瞳で訴える小宮の口を塞ぐ。
 
息もできないほどに、何度も何度も。唇を合わせて言葉を吸い取る。
 
抵抗する体から力が抜けていった。
 
 
「小宮……。あったかい……」
 
 
気持ちいい。
 
小宮の体温が気持ちいい。
 
ずっと抱き合ってたい。ずっと傍にいてほしい……。
 
 
ボーッとする頭の奥で、何かが止まれと叫んでるけど。
 
そんな声に耳を貸したくない。
 
 
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