おいしいチェリーのいただきかた☆
  
「ダメ、だ、比奈……さ……今……正気じゃな……僕……」
 
 
小宮が何かを言ってるのに。
 
もう何を言ってるんだか、よく分からない。
 
 
「このまま・が……傍に……いれ……たら……んぅっ」
 
 
首筋に舌を這わせ、耳たぶを軽く噛む。
 
全身をビクッと痙攣させた小宮がグッタリしちゃっても。
 
 
痺れた頭はただもう小宮だけを欲していて。
 
自分を止めることなんてできなかった。
 
体が熱くて熱くて仕方ない。
 
 
なんでだろう。
 
なんでこんなに気持ちいいんだろう。
 
離れたくない。離したくない。
 
小宮とずっと一緒にいたい。
 
 
小宮の耳も。
 
小宮の額も。
 
小宮の唇も。
 
 
全部あたしのものにしたい。
 
そしたらきっと、あったかくなれるから。
  
 
お願い。離れないで。
 
 
このメガネも……。
 
 
茶色のメガネ……。
  
 
メガネ……。
 
 
……。
 
 
 
「邪魔」
 
 
 
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