おいしいチェリーのいただきかた☆
「そっか。じゃあ一時的なものだね、多分。昨日はお酒でラリっちゃってたんだ。もうしないから安心して」
「うん、分かってるよ。比奈さんは、僕のために手ほどきしようとしてくれただけだって、分かってる。比奈さんは全然悪くないよ。むしろ不甲斐ない僕が……」
言いながら段々落ち込んでく小宮。ずーん、ってカンジで頭を垂れる姿が痛々しい。
「情けないよね。全然体が動かなくて。比奈さんを止めることも、抱くことも……なんにもできなかった……」
えーと、えーと。
どうフォローすればいいかな?
あ、そうだ!
「でもさ、でもさ、あたしにキスされても、ナニされても今回は気絶しなかったじゃん! 進歩してるよ小宮! だいぶ強くなってるから! ネ?」
うんうん!
ちょっと前の小宮なら、あたしがキスした時点で気絶してたよ絶対。
頑張って耐えたんだから、エライエライ!
「キ……。う……うん。ありがと比奈さん」
カーッと頬を赤くして、もじもじしだす小宮。
また思い出して恥ずかしくなっちゃった?
と、そこであたしも重大な事に気づいて、再び手を合わせて謝った。