おいしいチェリーのいただきかた☆
 
 
「小宮! どうしたのそれ!?」
 
 
昼休憩になると同時に小宮の元に駆け寄った。
 
すぐさま訊いてみたけど、小宮はあたしを見て、
 
「あ……」
 
と小さく声をあげただけで口をつぐんでしまった。
 
それからフイ、と目を伏せる。
 
「こらっ! 無視はないでしょ、無視は! 言いにくいんなら言わなくていいケドさ。返事くらいしなきゃダメでしょ!」
 
なんだその態度。
ムッとくるあたし。
 
ぷりぷりと怒ってみせると、小宮はすまなさそうな顔でちらっとあたしを見た。
 
「うん……そうだよね、ごめん。これは……ちょっとぶつけちゃったんだ」
 
 
どこにどういうぶつけ方したらそうなるの?
 
 
ツッコミたかったけどやめといた。
 
小宮の表情がいつもより暗いし。
 
 
どんくさい小宮ならあり得るかも……だし。
 
 
だけど。
 
 
 
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