おいしいチェリーのいただきかた☆
その日、夜空は明るかった
「比奈、ちょうど良かった。話があんだ」
渡り廊下から、機嫌良さげな顔のイツキが、あたしの元にやってきた。
ちょっと冷や汗。隣にはイツキが気に入らない小宮がいる。
また不機嫌になっちゃうかも、と横目で小宮を見る。
ん?
どうしたんだろう小宮。真っ青な顔しちゃって。
微かに唇が震えてる。
近付いてくるイツキはあたしの横の小宮に目をとめた。
だけど、機嫌が変わる様子はなくて、ニヤッと意味深な笑みすら浮かべてみせた。