おいしいチェリーのいただきかた☆
今度こそムッと不機嫌そうな顔になるイツキ。
声を強めて言う。
「お前、最近そればっかだよな。ホントに店の手伝いなのかよ?」
「手伝い以外に何があるっての。仕方ないでしょー」
「小宮とは昨日デートしてたじゃねぇか」
「へ? 小宮と?」
そ、それは確かに。
……って、なんで知ってんのイツキ。
「放課後ちょっと公園に寄って帰っただけだもん。その後はお店に行ったよ?」
気まずい雰囲気になっちゃったので口をとんがらせて返す。
イツキは「フン」ってカンジにあたしをナナメに見る。
「昨日はそうでも、いつもはどうだかな。土曜はあいつと楽しんでんだろ? もうヤッたのか?」
なっ!
あたしはギョッと固まった。
「な、なんか、ヤな言い方じゃない? それって。まだヤッてないもん!」
「まだ、ってことはこれからヤるつもりなんだろ?」
うぎゃっ。語るに落ちたっ。
あわあわするあたしを冷たい目で見下ろすイツキ。それからニヤリと笑って言った。
「まぁお前が誰とヤろうと構わねぇけどよ。トモダチ疎かにするほどの奴じゃねぇだろ? たまには俺ともヤろうぜ」