おいしいチェリーのいただきかた☆
 
「こっ……こんなトコで、何考えてんのイツキ! 人目があるでしょっ!?」
 
 
そう、ここは学校だから。
 
さすがに学校でディープはどうかと思う。
 
だから突き飛ばしちゃったんだきっと。
 
 
ちらっと周囲に目を走らせる。
 
 
まさか、小宮は見てないよね……?
 
 
「こんなトコって、学校でキスくらい、今まで何度もやってんだろ」
 
「たまにかる~くするくらいでしょ!? 人目につかないところで! こういう本気のキスは夜だけにしてよ!」
 
「なに急に真面目ぶってんだよ、お前。ウチの手伝いとか言ったりしてよ……。あのメガネと付き合いだしてから真面目がうつっちまったんじゃねぇのか?」
 
 
はぁ? イツキったら、なに言ってんだか。
 
 
「まるであたしが真面目じゃないみたいなコト言わないでよ。あたしはずっと真面目に生きてるもん。小宮とウチの手伝いは関係ないし」
 
 
夜遊びしてるから不良だとでも言いたいんだろうかイツキは。
 
あたし達は楽しい夜を過ごしたいだけなのに。
 
 
< 167 / 335 >

この作品をシェア

pagetop