おいしいチェリーのいただきかた☆
「比奈」
はっと上を見る。
イツキがあたしを見下ろしてる。
いつのまにか掴まれた肩に小さな痛みが走った。
「あのメガネとはもう付き合うな」
「な、なにそれっ。そんなのあたしの勝手でしょ!?」
どうしてイツキにそんな命令されなきゃいけないの!?
「自分が傷つくだけだぞ!」
「イミわかんない!」
「アイツとお前とじゃ……」
「小宮を悪く言わないでよ!」
バシッと手を払いのけてた。
小宮とあたしとじゃどうだっての!?
「小宮はいいヤツだよ! むしろお人良しすぎて心配なくらいいいヤツだよ! あたしの大事な……大事な、トモダチだもん!」
最後の言葉は喉元につまりかけたけど。
小宮と付き合うな、なんて命令はきけない!