おいしいチェリーのいただきかた☆
純情少年は走り出す
はぁ~……。
「ちょっと比奈。鬱陶しいよ。何回ため息ついてんの」
放課後。教室の机に突っ伏してため息をついてたら、無二の大親友に温かい言葉をいただいた。
「だって小宮……あれから放課後一緒に帰ってくんない……」
ぐすん、と涙ぐむ。
麻美は呆れた顔でジュースパックのストローを弄った。
「あの顔を比奈に見られたくないだけでしょ。ボロボロだったもんね」
うーん……。
「……そうなのかなぁ?」