おいしいチェリーのいただきかた☆
「でもさ、教室で毎日顔合わせてるんだから今更じゃん? それに大分良くなってたよ、顔の傷」
麻美の既にどうでもよさそうな顔を振り向きつつ言う。
そう――小宮はあの日の翌日から、放課後一緒に帰ろうと誘うと、
『ごめん。病院に寄って帰らなきゃいけないから』
って、断るようになったんだ。
これってなんか避けられてない?
「だから、言葉通り病院に寄ってんでしょ」
「それくらい付き合ってあげるのに! なんで断るのよ! 小宮のばかぁーっ!」
そうだそうだ! こんなカワイコちゃんが心配してるってのに、あの素っ気無い態度はなに!?
せっかく最近いい雰囲気だったのにっ。頭だって撫でてくれたし、まさにこれからっ! ってトコロだったのにっ!