おいしいチェリーのいただきかた☆
 
「大事なものって?」
 
 
気になって訊いてみると、小宮の顔があたしを向いた。
 
真剣な瞳でじっと見つめられ、何故だか背中がぞくっとした。
 
 
な、なに? そんなに見られると落ち着かないじゃん。
 
 
恥ずかしくなってきて体が勝手にもじもじしだす。
 
次の瞬間、ふっ、と小宮の口元が優しく緩められた。
 
 
 
「なんだと思う?」
 
 
ドキッ
  
 
 
な。なんだと思うって。
訊いてるのはこっちなのに。
 
 
分かるわけないじゃん。ズルイ。
 
 
 
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