おいしいチェリーのいただきかた☆
 
イツキの姿が完全に見えなくなると、小宮はあたしを振り返って真剣な表情で見つめてきた。
 
「比奈さん。そういうことだから、できれば彼と遊ぶ時は僕も連れてって欲しいんだけど」
 
「うん……まぁ別にいいけどさ。なんか妙な構図じゃない? それって」
 
クラブに小宮を連れてくこと自体はそんなに変な話じゃないんだけど。
 
イツキがあたしと二人になりたがったらどうするんだろ。小宮と三人でホテル?
 
うわ。それはヤだな。絶対あり得ない。
 
他の男友達も、軽く誘ってくるだろうし……。
 
 
あれ。
 
なんか胸がもやもやしてきた。
 
なんだろう。凄く嫌な気分。
 
もし、男の子達が誘ってきたら……。
 
ざわり、と背筋が寒くなる。
 
 
え? なにこの感覚?
 
 
気持ち悪い――
 
 
 
 
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