おいしいチェリーのいただきかた☆
 
「小宮、手伝ってくれるの?」
 
 
上目遣いにじっと小宮を見上げる。
 
「え? うん、まぁ僕にできることだったら」
 
「じゃあ、悪いけどお願いしていい? ホールスタッフなんだけどお皿とか運ぶだけだから!」
 
あたしは声を弾ませて小宮の手を取った。
 
 
小宮と一緒に汗水流して働ける!
 
 
それはなんだか魅力的な響きで。ウキウキと胸が弾んでくる。
 
 
「一緒に労働しよ~ね、小宮!」
 
 
首に抱きつきながら言うと、小宮は硬直した状態でコクコクと頷いた。
 
 
 
 
 
 
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