おいしいチェリーのいただきかた☆
  
 
えーと……悪いけど、なんとなく納得。
 
 
  
優に十秒は流れた白い空気の後、「そっか~」とでも返そうかと口を開くと、小宮君が先に言葉を続けた。
  
「そ、それで、そのことを友達にバカにされててっ。僕もなんとかしたいし、は、浜路さんにご指導いただけたらとっ」
 
「へ? ご指導?」
 
キョトンとして訊く。
 
「うん、えっとつまり、僕と、その…………うあぁぁゴメン、こんなの引きまくりだよねっ!」
 
突然、小宮君は真っ赤になって自己完結を始めた。
 
頭を抱えて勢いよくうずくまる。
 
拍子にメガネがずりっとずれてナナメになった。
 
  
サイズ合ってなくない? それ。
 
 
そのあまりのアワアワぶりがなんだか可笑しくて思わずあたしは笑ってしまった。
 
「アハハハ! ようはあたしとエッチしたいってことだよね?」
 
 
 
なるほど~。そういう話か。
それで歯切れが悪かったんだ。ナットクナットク。
 
でもまさか小宮君からそういう話が出るとは思わなかったから、ビックリしちゃった。
 
 
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