おいしいチェリーのいただきかた☆
「いい加減にしてみんな……」
ゆらりと立ち上がるあたし。
ポキポキと指を鳴らしてみた。
びくっとこっちを振り返った三人があとずさる。
「いっ! ひ・比奈ちゃん。なんかオーラ出てる、出てる。バックになんかしょってる! 落ち着いて!」
「軽い冗談だよ。や、やだなぁ~そんな本気の目でっ」
「こっ、小宮クンが可愛いから、つい、調子にノっちゃったのよネ? もう離れるから! ネ?」
ふ。ふふふ。ふふふふふ…………。
許さん。
「仏の顔も…………一度で十分っ!! 天罰っ!! いっきまぁぁぁすっ!!」
叫ぶと同時に拳を振り上げ、魔女三人に突っ込んでいく。
その後の熱き女の戦いはかなり一方的なものだったらしい――――ってのは、後で聞いた話。