おいしいチェリーのいただきかた☆
そして夕方。
待ちに待った大人の時間。早速あたしは作戦を開始する。
最近、小宮はうちのマンションの前まで送ってくれるようになった。
でも部屋にまで送ってくれないのは、以前あたしに襲われたから同じことが起こるのを警戒してのこと。
「ちょっとお茶してく?」なんて手は小宮には通用しない。だからこそのこの清純スタイルなワケだ。
「マンションの前まで送るよ」
いつものセリフを言って送ってくれる小宮。何食わぬ顔でついていくあたし。
うちの近くの商店街のアーケードを通り抜け、小さな本屋さんの前を過ぎ。
馴染みの美味しいパン屋さんの前を通る時、事件は起こった。
バシャッ!
いきなり横から浴びせられるバケツの水。
小宮はビックリして固まった。