おいしいチェリーのいただきかた☆
  
「……んっ。やっ。逃げちゃやだ……」
 
 
離れようとする頭を引き寄せ、何度も唇を重ねる。ぴったりと挟み込むように。
 
数回重ねた後、舌を差し込んでのディープキス。
 
小宮にとってはすんごいステップアップだよコレ。
 
 
「あふっ……。比奈さ……んっ、ん」
 
 
大丈夫。小宮は耐えてる。
 
歯をなぞり、舌に舌を絡めると長い睫毛がピクッと震えた。
 
強張ってた体から力が抜けていき、されるがままになる小宮。
 
どんどん体が火照ってるのが分かる。
  
完全に抵抗がなくなったのを確認してから、体を支えようと壁に当てられた小宮の手に、あたしの手をそっと重ねた。
 
 
「この下着……今日のために買ったんだよ? 小宮のために。だからちゃんと見て……」
 
上目遣いに言いながら、ぎゅっと握った細い手をあたしの胸元に引き寄せる。
 
見つめた瞳は何か言いたそうにしてるけど、あたしから逸らされることはなく、 
 
 
「……うん……。綺麗だよ、比奈さん……」
 
 
予想外の言葉に、ドキンと心臓が跳ね上がった。
 
 
そ……そんなコト言ってくれるなんて。もっと嫌がるかと思ってた。
 
 
無理矢理胸に当てさせた手は、じっと大人しくあたしの感触を感じてくれてる。
 
とうとう観念したのかな、小宮?
 
 
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