おいしいチェリーのいただきかた☆
 
止まらなくなるって……欲情してきたってこと?
 
 
ボッと顔が熱くなる。
 
「と、止まらなくても、いいんだよ?」
 
上擦りながらも、なんとか声を絞り出す。
 
もっとソノ気にさせなきゃ。
 
チラチラと小宮の顔を見上げながら、言葉を探して言った。
 
 
「だ、だってあたしも、小宮に……だ……抱いて、欲しい、し……」
 
 
うひゃぁ~~っ。ダ、ダメだっ!
 
小宮に言うのってなんか恥ずかしい。詰まりまくり!
 
もっとうまいセリフがあっただろうに、こんなのしか出てこないし。
 
まともな顔でなんてとても言えないっ。
 
 
「比奈さん……」
 
 
一度ぎゅっと瞑った目を開いて恐る恐る顔を上げてみた。
 
やっぱり小宮の手は動かない。
 
 
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