おいしいチェリーのいただきかた☆
 
「好きに抱いていいんだよ小宮。もうあたしに触るの平気なんでしょ?」
 
「別の意味で平気じゃないけど……。あんなに触れるのが怖かったのに……嘘みたいだ」
 
身を起こしてあたしを見つめる小宮。
 
 
「今は……もっと比奈さんにさわっていたいんだ」
 
 
どくん、と心臓が脈打った。
 
 
またあたしの首に顔を沈める小宮。
 
首筋にかかる熱い息がぞくぞくっと背中を震わせる。
 
「と……特訓した甲斐あったね」
 
おどけて言ってみせた次の瞬間、体に電流が走りぬけて息を呑んだ。
 
いきなり首筋にキス!
 
 
「やっ――!」
 
 
思わず反らした背中の下に腕が回され、強く抱き締められる。
 
キスは首筋から鎖骨に移動して、たまらず「ひゃんっ」と声が漏れる。
 
更に移動を続ける小宮の唇。時々ペロリとされるのは、以前あたしがやったことの見よう見まねに違いない。 
 
 
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