おいしいチェリーのいただきかた☆
 
「ちがっ――」
 
 
「あたしのコト、からかって、バカにしてたの!? ホントにバカだもんね、あたし! こんなコトまでしてバッカみたい!」
 
 
「違うんだ比奈さ」
 
 
「そんなにあたしが嫌いなら出てってよっ! あたしだって、小宮のことなんか、小宮のことなんか――」
 
 
その時、強く肩を掴まれた。
払いのけようとした瞬間。
 
 
 
「好きなんだっ!!」 
 
 
 
時間が、止まった。
 
 
 
 
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