おいしいチェリーのいただきかた☆
 
あの電撃告白の後、しばらくあたしは呆然としてた。
 
着替える気力もなくて、あの恰好のままベッドにばたんきゅう。
 
翌朝帰ってきたママにびっくり仰天された。
 
何があったか訊かれ、この恰好で小宮に迫ったこと、告白されたことを言うと、何故かママは大喜びして、
 
「今度うちでパーティして小宮君を呼びましょ♪」
 
とかはしゃぎまくってた。
 
ママって随分小宮のこと気に入ってるんだ。
 
それからママはあたしの頭を撫でて、
 
「比奈にとって大切なこと、きっと小宮君が教えてくれるわ」
 
なんてよく分かんないことを言った。
 
小宮があたしに何を教えてくれるっていうんだろう?
 
小宮は小宮で、あれから電話もくれないし、今日だって学校を休んでる。
 
恥ずかしさのあまりあたしと顔を合わせ辛いのか、はたまた、またもや高熱出して寝込んでるのか。
 
なんとなく後者な気がする。
 
 
 
< 278 / 335 >

この作品をシェア

pagetop