おいしいチェリーのいただきかた☆
うずうずソワソワしまくって、ようやく長い一日が終わった。
はよHR終わらせい! というあたしの殺気を感じたのか、担任の先生もいつもより早めに終わってくれた。
即行荷物を片付ける。
と、
「あ、あのっ。小宮君!」
ピンク色に染まった声が小宮の名を呼んだ。
席を立ち上がり、今しも小宮に声をかけようとしてたあたしは、先を越されて固まった。
誰? 見かけないコ。このクラスのコじゃない。
さらさらしたストレートヘアの女の子。恥ずかしそうにもじもじしながら小宮の席の横に立っている。
なんだあの妙に眩しいピュアオーラ。
「はい? 僕になにか?」
少し驚いた様子で小宮は答える。女の子が小さな声で何か言うと、戸惑いながら立ち上がる。
そして女の子に連れられ、教室を出て行く小宮。教室中がその様子を固唾を呑んで見守った。