おいしいチェリーのいただきかた☆
これって微妙?初デート☆
「比奈」
廊下を歩いてると、前方から呼び止められた。
金に近い茶髪の男子。ルックスもスタイルもマルで、どこか野性的な雰囲気がある。
廊下の窓に寄りかかるポーズがなかなかセクシーだ。
「やっほぉ、イツキ」
あたしは彼に挨拶を返した。
イツキはよく一緒に遊ぶ友達。カッコよくて遊び慣れてて、楽しいヤツなんだ。
「土曜の夜、空いてるか?」
「今週の土曜? ゴメン、先約があるや」
片手で謝る仕草をするとイツキはさして気にした風もなく、
「そっか。じゃ、また今度な」
と軽く手を振った。
横を通り過ぎる時に流し目をくれる。その抜けめない色っぽさがイツキらしい。
女の子の扱いに慣れてる感じ。