おいしいチェリーのいただきかた☆
「……ああ。思い出した。確かに、あん時やったな、こんなこと……」
「さっき……思いついたんだけどね……」
「認めてやるよ。確かにてめぇはただの優等生じゃねぇ……」
凄いよ小宮! イツキと張り合うなんて!
これでイツキも目が覚めてくれれば――
だけど、そんなあたしの考えは甘かった。
「――今まで会った中でも、最っ高にムカつくメガネだ」
パキパキと指を鳴らしながら。
イツキは再び憎々しげな表情で言い捨てた。
そんなっ。
「ご褒美に病院のベッドで寝かせてやるよ」
イヤだ。もう――
「もうやめてよイツキ!」
あたしはたまらず叫んだ。
止めなきゃ。イツキを。
あたしにだって。あたしにだって何かできるはずなんだ。
なんとかしたい。
だって、こんなことばっかして、一番傷付いてるのは――