おいしいチェリーのいただきかた☆
そろそろホテルに行きません?
店を出てから、あたしは隙あらば小宮とスキンシップを図ろうと目を光らせた。
せめてキスくらいはできないと、エッチなんてできやしない。
街角のアイス屋さんで、カップのアイスを買って近くのベンチに座った。
「美味しいね」
「うん、ここのチョコは絶品だよぉ。小宮も食べてみる?」
にっこり笑いながらスプーンでアイスをすくい、小宮に向ける。
「いや、僕はいいよ。また今度食べてみる」
「じゃあ、小宮の一口ちょうだい♪ あ~~ん」
こういう甘いやり取りも、二人の距離を縮めるのに大事なことなのだ。
あたしは口を開けて小宮がアイスをくれるのを待った。
でも小宮はパッと顔を背け、
「た、食べかけだから、よした方がいいよ」
これまたおカタいセリフ。ノリが悪いなぁもう。