おいしいチェリーのいただきかた☆
   
スプーンに齧りつきながら冷静になってみる。 
 
 
 
うん。ちょっと恥かいちゃったけど、段々カップルっぽくなってる気がする。
 
こう、お互いもじもじするような、くすぐったい甘さがね、うん。出てきてる気がする。
 
 
 
よぉ~~し、この調子で緊張をほぐしていって、一気にホテルへ……!
 
 
 
  
 
俄然、張り切ってきたあたしは、イケイケムードで小宮の服選びを続けた。
 
でも結局のところ、最初に入った店の服が一番シンプルで、あたしの押しに負けた小宮はそれを購入。
 
早速、着替えてカッコ良くなった小宮と街を歩いた。
 
 
そして、ファーストフードで軽い夕食を済ました後。
 
  
  
「じゃ、そろそろ行こっか小宮!」
 
 
小宮の手をぎゅっと固く握って言った。
 
 
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