おいしいチェリーのいただきかた☆
物凄い力であたしの手を振り解く小宮。
パニック状態で回れ右して走りだす。
あたしを振り返ることもせず、一目散に走って去っていく。
背中がみるみる小さくなって道の奥に消えた。
――――ボーゼン
文字にすると、まさにボーゼンてな顔をしてたと思う。
入り口に一人で残されたあたし。
ガーッ
目の前で虚しく自動扉が閉まった。
あは。あはは。
あははははは……。
ど。
どんだけぇぇぇぇぇっ!?