おいしいチェリーのいただきかた☆
   
物凄い力であたしの手を振り解く小宮。
 
パニック状態で回れ右して走りだす。
 
あたしを振り返ることもせず、一目散に走って去っていく。
 
背中がみるみる小さくなって道の奥に消えた。
 
 
 
 
 
 
 
――――ボーゼン
 
 
 
  
 
文字にすると、まさにボーゼンてな顔をしてたと思う。
 
 
 
 
入り口に一人で残されたあたし。
 
 
ガーッ
 
 
目の前で虚しく自動扉が閉まった。
 
 
あは。あはは。
 
あははははは……。
  
 
  
 
 
  
 
ど。 
 
 
 
 
どんだけぇぇぇぇぇっ!?
 
 
 
 
 
 
< 59 / 335 >

この作品をシェア

pagetop