おいしいチェリーのいただきかた☆
「比奈さん、ありがとう」
「ううん、あたしも小宮といるの楽しいし、ちゃんとエッチもしたいから。一緒に頑張ってこうね!」
うんうん。そうだよね!
一度約束したことだし。小宮の脱・チェリーを手伝う義務が、あたしにはあるハズだもんね!
「……できるようになるまで……か」
「ん?」
「ううん、なんでもない。ホントにありがとう比奈さん。嬉しいよ」
手を握り合ってすっかり仲直りムードのあたし達。
やっぱ、人付き合いは楽しくなきゃね♪
その時、可愛くはにかむ小宮の顔が、結構近いことに気付いた。
しかも今、見つめあってる、あたし達。
これは……
もしかして、いいムード? 絶好のチャンスなんじゃない?
背伸びして、唇をあげてみた。
こういうムードに乗じると、自然にキスとかできるんだよね。
「えっ。比奈さん……?」
戸惑う小宮の声。クイッと手を引っ張ってみた。
そのまましばらく待つ。
リラックスできるよう、目で微笑みながら小宮を見上げた。