おいしいチェリーのいただきかた☆
「そっか。じゃああたしはパン買ってくるわ」
「あ、あたしもジュース買うから一緒にいこ」
購買に行こうと背中を向ける麻美を呼び止める。
だけど席を立ち上がろうとした時、あたしの前に立ち並ぶ影に気付いて、浮かした腰を止めることに。
「あ、あの、浜路さんっ」
およ? あたしの名前が呼ばれた?
見ると数人の女子があたしの席の前に立ち、なにやらもじもじしながら声をかけてきてる。
「なに? あたしに用事?」
自分を指差しながら答える。
ちょっと驚いた。
麻美以外の女子とはあんまり親しくないから声をかけられるなんて珍しいことだったのだ。