おいしいチェリーのいただきかた☆
   
 
  
「疲れたか?」
 
 
しばらく躍ってソファーに倒れこんだところに、イツキが声をかけてきた。
 
「ブレイクダンスにチャレンジしてみたんだけど、目が回っちゃった」
 
ぐるぐるする頭を起こして答えると、
 
「お前がする踊りじゃねぇだろ」
 
笑いながら隣にかけるイツキ。
 
だって面白そうだったんだもん。
全然ダメだったけどさ。
 
 
どうにか身を起こしてきちんと座り直す。
 
目を閉じて、ハンカチを額に当て、呼吸を整えてると、イツキの声だけが耳元に響いた。
 
「なぁ比奈。最近メガネかけたヤツとよく一緒にいるよな?」
 
誰のことだかすぐに分かった。
 
「小宮? うん。たまに一緒に帰ったりしてる」
 
「オツキアイ、ってやつ、してんのか?」
 
 
「はぁっ!?」
 
 
 
思わず、勢いよく反応してしまった。
 
  
 
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