おいしいチェリーのいただきかた☆
「そ、そんなワケないでしょっ! ちょっと仲良くなっただけだよっ!」
額から落ちたハンカチを慌てて拾いながら反論。
どっからそんな発想が。
一緒に遊ぶ男友達は他にもいっぱいいるじゃん!
「いや……なんつーかいつもと違うタイプだったからよ。全然遊び慣れてなさげな、いかにもガリ勉そうなヤツじゃね? アイツ」
まったくその通りだけど、それでオツキアイは飛躍しすぎなような。
「話すと意外と面白いんだよ。なんかほっとけないカンジするしさ」
それでエッチの手ほどきすることになりました。ってのはナイショナイショ。
「まぁいいけどよ。あんまりあーゆーのと付き合わない方がいいぜ」
「なんで? 友達は幅広い方がいいじゃん」
キョトンとしてイツキを見る。
「小ウルサイだろ? あーいう輩」
え? そうかな?
「小宮はうるさくないよ。なーんもクチ出ししてこないもん」
そのうえ、手も出してきません。
これは改善求ム。
「あーいうのに限って、ムッツリスケベだったりするしよ」
「それなら話は早いんだけどね……」
「は?」
「あは。あは。なんでもない」
誤魔化しながら飲みかけのカルピスを手に取った。