おいしいチェリーのいただきかた☆
「じゃ、今日はこのリストの頭から、小宮の現在のレベルを確認してこーね」
にっこり笑顔を深めて立ち上がる。
「え?」
瞬間、ピキーンと頬を引き攣らせる小宮。
あたしは素早く行動を開始した。
向かい合わせに座る小宮の元へとテーブルを回って行き、ベンチ椅子の端に腰掛ける。
無意識の内にか、引け腰になった小宮がすすっと奥にずれた。
「こらこら。そんなしょっぱなから逃げ腰でどうすんの? ホラ、まずは『手を繋ぐ』から確認ね?」
小宮が手を引っ込める前に、百人一首大会の優勝選手の如くの鋭さで、その手を掴みにいった。
ビクッと小宮の肩が跳ね上がる。