おいしいチェリーのいただきかた☆
  
「ちょっと肩が触れてるだけっしょ? こんなの大したことないってー」
 
「う……うん……」
 
ぐっと引き結んだ口を動かして、辛うじて、ってなカンジの返事をする。
 
額には汗まで浮かんでる。
 
 
「肩が触れるのって、ドキドキするだけじゃなくて、安心もするんだよね。もたれかかるとね、あぁ~支えてもらってるなぁ~……って」
 
「そ・そそ・そう・なん・だ……」
 
段々ガクガク震え出す小宮。
 
一応返事はしてくれてるけど、あんまり頭に入ってなさそうだなこりゃ。
 
まだ1分経ったくらいじゃない? このままいくと気絶しちゃうかもしんない。
 
 
しょうがない。離れてあげるかな。
 
 
でも最後に、と、頭をもたせかけてみた。
 
予想以上に熱くなってる体を頬に感じる。
 
 
うん、ちょっとドキドキ。安心する……。
 
 
なんてウットリしたのも束の間。
 
 
 
「うわぁぁぁっ!」
 
 
 
限界を超えて逃げ出す小宮。
 
物凄いスピードでシャカシャカと体を横にずらし。
 
 
ずべしゃっ
 
 
椅子から転げ落ちて地面に激突。
 
ついでに一時間気絶した。
 
 
 
  
 
 
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