課長、ちゃんとしてください。
「うん、うん。素直でよろしーい♪


あべちゃんは、ほぉんと、かぁわいいね~♡」








そう言って課長が、まるで幼児を褒める時のように、あたしの頭をぐりぐりと撫でてきた。




あたしは身を硬くして、「やめてください」と呟く。







「なぁにを~?」







課長が心底不思議そうに首を傾げる。




あたしは眉根を寄せて、課長を睨みつけた。







「………撫でるのも、かっ、かわいい、とか、意味不明なこと言うのもです」







思わずしどろもどろになってしまったのが、悔しい。






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