課長、ちゃんとしてください。
やっとのことで会社の入っているビルを出ると、課長は「あべちゃん、和食派?洋食派?」と訊いてきた。
あたしは「和食です」と即答する。
課長は「だと思った〜」と笑った。
課長が連れてきてくれたのは、落ち着いた雰囲気の日本料理の店。
課長の性格から考えると、意外な趣味だな、と思った。
「よっこらしょ〜」と椅子に腰を下ろした課長に、あたしは言う。
「………いいお店ですね」
すると、課長がへらりと相好を崩した。
「でっしょおー?
あべちゃんみたいな感じでね〜」
「…………どういう意味ですか?」
「落ち着いててー、物静かでー、ちゃんとした感じ〜」
「正直に、暗くて地味でくそ真面目って言ったらどうですか?」
あたしは「和食です」と即答する。
課長は「だと思った〜」と笑った。
課長が連れてきてくれたのは、落ち着いた雰囲気の日本料理の店。
課長の性格から考えると、意外な趣味だな、と思った。
「よっこらしょ〜」と椅子に腰を下ろした課長に、あたしは言う。
「………いいお店ですね」
すると、課長がへらりと相好を崩した。
「でっしょおー?
あべちゃんみたいな感じでね〜」
「…………どういう意味ですか?」
「落ち着いててー、物静かでー、ちゃんとした感じ〜」
「正直に、暗くて地味でくそ真面目って言ったらどうですか?」