課長、ちゃんとしてください。
「世の中にはねーぇ、いろーんな人がいるからね~。


俺から見ればねー、あべちゃんは、ほんっとーに真面目で-、ちゃぁんとしててー、とっても素直でー、良い子だなあって感心するけどね~」






「………はあ、どうも」







あたしは顔を上げ、穏やかに細められた課長の目を見て、小さく会釈した。







「うんうん、ほんとーにそぉ思ってるけどね-。


俺と同じようには、思わない人も、いるんだよね~。


世の中ってゆーのは、そーゆーもんだもんねー」







「………はい。分かります」








あたしが頷くと、課長は柔和な笑顔を浮かべた。







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