課長、ちゃんとしてください。
「はぁ~い、じゃあ皆さん、いま俺が言ったやつ終わってたら、もう帰っていいよ~。


てゆーかねぇ、帰りなさ~い!

課長命令だぞー!!


みんな今無理してさー、大事な慰安旅行の前に体調くずしちゃったら、残念すぎるじゃーん!!


ほらほら、帰って帰って~!

ちゃんとごはん食べてー、お風呂につかってー、風邪ひかないようにあったかくして寝るんだよ~!!」







「「「は、はーい………」」」







みんな、半ば課長に追い出されるようにして、嵐が去るように次々とオフィスを出て行った。





あとに残ったのは、あたしと課長の二人だけ。







「だめじゃん、あべちゃーん!!


まだ帰らないつもりなの~!?」






「あ、はい、まだ終わっていないので」






「なになに、なにしてるの~!?」







課長があたしの手元を覗きこもうとする。









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