課長、ちゃんとしてください。
お昼休憩を終えたみんなが帰って来たとき、課長が「はーいエブリバーディー☆」と素っ頓狂な声を上げた。




みんなは苦笑しながら課長に視線を集める。




あたしも、なんでこの人はいつもこんなに元気なんだろう、と首を傾げつつ振り返った。






「いやー、みなさん、いよいよだね〜」





「何がですか?」





「ちょっと〜、慰安旅行だよ〜。

楽しみでカウントダウンしてるんじゃないの〜?」






課長がいじけたような顔をする。




たぶん、慰安旅行を誰より楽しみにしているのは、課長だと思う。






「でねぇ、みんなにお願いがあるんだけどー。

慰安旅行の宴会で、全員一発芸やってもらうから〜、考えといてちょ〜」







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